キリスト教の葬儀のマナーって?失礼にならないための基本知識

キリスト教の葬儀に参列することが初めての方にとって、「マナー」は非常に気になるポイントでしょう。
キリスト教と、他の宗教・宗派の葬儀では、異なるマナーがありますので、遺族に失礼にならないためにも、きちんと把握しておかなければなりません。
そこで、今回はキリスト教の葬儀マナーについて、詳しく解説します。
キリスト教の葬儀のマナー
さっそく、キリスト教の葬儀のマナーについてご紹介します。
マナーに不安がある方はここからの内容を参考にしてみてください。
香典の代わりに「御花料」としてお金を包む
キリスト教の葬儀の場合「香典」の文化はありませんので、代わりに「御花料」としてお金を包みます。
包む金額は仏式と同じで、関係性が近いほどに金額が高くなります。
献花はキリスト教の作法に則って行う
キリスト教でも献花を行いますが、仏式とはやや異なるマナーがありますので注意が必要です。
具体的な献花のマナーについては、下記をご覧ください。
1.配られる花を両手で受け取る
2.遺族に一礼する
3.献花台に進む
4.茎を祭壇に向けるようにして献花台に捧げる
5.献花台に一礼する
6.黙祷する
7.数歩下がる
8.遺族に一礼する
9.元の場所に戻る
献花台に花を捧げる際には、右手で花のほうを持ち、左手で茎のほうを持つのがマナーです。
服装は仏式と同じでOK
キリスト教の葬儀に参列する場合の服装は、基本的に仏式と同様で問題はありません。女性の場合は黒色のワンピース、アンサンブル、スーツのいずれかを着用し、男性の場合は喪服やダークスーツなどを着用しましょう。
いずれも、肌の露出は避けた服装が好ましいとされます。なお、服装でだけではなく「バッグ」「靴」といった小物も黒色の物を使いましょう。
また、腕時計やアクセサリーは派手なものを避けるか、葬儀中はそれぞれを外しておきましょう。
お悔やみの言葉は伝えない
キリスト教の葬儀に参列する場合、お悔やみの言葉を伝える必要はありません。
なぜなら、キリスト教では「亡くなることは不幸なことではない」とされているからです。故人が安らかに眠れるようにお祈りするのが一般的ですので、仏式のように「ご冥福をお祈りします」などのようなお悔やみは避けましょう。
どうしても、遺族に言葉をかけてあげたい場合は、故人の思い出話をしたり、寂しい気持ちに寄り添うような言葉をかけてあげてください。
キリスト教の葬儀の流れ
キリスト教の葬儀は、下記のような流れで進んでいきます。
【カトリック】
1.神父の入堂
2.開式の辞
3.ミサ
【プロテスタント】
1.牧師、喪主、棺、遺族の入場
2.聖書朗読
3.説教
4.弔辞・弔電
5.祈祷
6.献花
7.遺族のあいさつ
一口に「キリスト教」といっても、「カトリック」「プロテスタント」の2つに分類され、それぞれ具体的な流れが異なります。
また、葬儀の意味や用語の意味などにも違いがありますので注意してください。
キリスト教の葬儀はマナーを理解してから参列を
このページでは、キリスト教の葬儀のマナーについて解説しました。
日本は仏式での葬儀が比較的多いため、キリスト教の葬儀に参列したことがないという方が多いです。とはいえ、キリスト教の葬儀に参列しなければならないケースはありますので、マナーを理解しておく必要があります。
仏式と同じ感覚で参列してしまうと、遺族に失礼になってしまうだけでなく、不快な気持ちにさせてしまう可能性があるため注意してください。
キリスト教の葬儀への参列が決まっている方は、本記事を参考にしながらマナーについて正しく理解しましょう。
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